しあわせの音

　今日は６９の日ですね！　６９組、みなさん大好きなんですが、実はサイトでは誰も書いてません(ーー;)
　一応、LOKEさんは名前だけは出てるんですけどね～。

　で、６９の日だというのに、更新するのは６７です(笑)　前置きの意味がありません。
　ほんっとーに久々の更新です。お久しぶりすぎて忘れ去られてそうですが……(汗)　しかも久々なのにとっても短いです。
　ヒビルナ。ほのぼの、だと思います。そう思い込んでください。

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　何の変哲もない日が、特別になる。
　意味なんてなくてもかまわない。
　きみの笑顔が見られるのなら、それだけで。



June　seventh

　なじみのある気配に、ヒビキは鳥居のある方向を振り返る。
　石段を上ってくる姿を認め、自然と頬がゆるんだ。

「ヒービキー！」
　両手を大きく振って、大音量。
　本当にいつも元気だなぁ。と笑みを深くし、ヒビキも軽く手を振り返した。
　ルナは小走りでこちらに向かってくる。身体を動かすことが苦手で嫌いな彼女には珍しいことだ。
　何か嬉しいことや面白いことでもあったのかもしれない。

「今日はアタシの日なんだって！」

　残り十メートルほどの距離で、ルナはまた大きな声を上げる。
　アタシの日、つまり《天音ルナ》の日？
　天音ルナの音源公開日と配布日は、どちらも十月。まだ四月以上先だ。
　音源自体には関係がないのだろうか。
　数秒ほど思いを巡らし、すぐに答えは出た。

「……ああ、六月七日でルナの日、か」
　分かってみれば単純なこと。
　そういえば、六月は語呂合わせの記念日が多いと、数日前にタクが言っていた。
「そ、おめでたいでしょ♪」
　考えている間に目の前まで来ていたルナは、ニコニコ笑顔。

　　音素材としての面だけを見れば、自分たちの名前はただの識別記号のようなもので。
　　その名前の語呂合わせを素直に喜べるルナは、純粋で、無知だ。
　　けれど、そんな彼女に救われている自分も、確かにいるから。

「おめでとう、ルナ」

　心を込めて、今日という日を祝おう。
　ルナの頭をなでてやれば、気持ちよさそうにうさぎ耳が垂れ下がっていく。
「えへへー、ありがとー！」
　ルナの心底嬉しそうな表情に、もしかしたら、とある考えがよぎる。
　記念日にどんな意味があるかよりも――祝おうとする、想い。
　それこそが一等重要なのかもしれない、と。
　きっと、たくさんの人が今日を祝うのだろう。ここでも、現実世界でも。
　そのたび、ルナは同じように破顔するだろう。お礼を言いながら、幸せをかみしめるように。
　彼女だけでなく、皆が笑顔になれる日。
　そんな、喜びに満ちた日が、誕生日だけではもったいない。

　今日のような記念日があっても、いいだろう。
　そう、ヒビキも素直に受け止めることができた。

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　６月７日に、ツイッターの別アカウントで投稿してたものを大幅加筆修正しました。
　IDは「koikagi」。UTAUキャラやVOCALOIDのカップリング創作についての呟きばかりなのでご注意を。
　まだスランプっぽいものから抜け出せてないのが自分でもよく分かります……文章がぐだぐだorz
　でも、大切なのは気持ちですよね！　ねっ！！
　ルナさんは書きやすくて私も救われてます。　あれ？　意味違う？(笑)