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温かな瞳で見守られている時
お題小話。『敵わないと思い知らされる時で10のお題』の2から。
ミク一人称視点でKAITOと。めっちゃ短いです。
配布元:原生地
「お兄ちゃん。私の顔、何か付いてる? 変なとこでもある?」
ついに我慢できなくなって、私は訊いてみた。
これで「ミクの顔が変」とか言われたら、一生立ち直れないかもしれない。
まあ、そんなことを言うお兄ちゃんじゃないって、知ってるけどね。
「ううん、大丈夫だよ」
お兄ちゃんはニコッと安心させるような笑みを浮かべた。
「ならいいんだけど……」
それでもいまいち納得できなくて、私は語尾をにごす。
だったら、どうしてじーっと見ているの?
自意識過剰とかじゃない。よく鈍いって言われる私でも、さすがにそれくらいは分かる。
……私に教えられないような、理由なのかな。
でもそれって、どんな理由だろう?
あーだこーだと考えて不安になっていたら、私の様子に気づいたのかお兄ちゃんが苦笑をこぼした。
そして、しいて挙げるなら、と言葉を続ける。
「ミクがいつもよりも楽しそう、かな」
ああ、お兄ちゃんは最強だ。
子どもっぽいって思われたくなくて隠してても、すぐにばれちゃう。
ほんの少しの違いでも、見逃さないでいてくれる。
この後マスターに歌わせてもらえるからとウキウキしていたことを。
久しぶりのオリジナル曲だったから、心の中ではすごくはしゃいでたことを。
私が元気一杯の時も、悲しくて沈んでる時も、お兄ちゃんはいつでも見ていてくれている。
困ってたらすぐに手を差し伸べられるようにって、気にかけてくれている。
良いことがあったなら一緒に喜べるようにって、見守ってくれている。
そんな優しさが、ちょっぴりくすぐったくて、すんごく嬉しいんだ。
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