VOCALOID・UTAUキャラ二次創作サイトです
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≪ 3・君とたくさん話したい | | HOME | | Your name, My special ≫ |
Your name, My secret
UTAUアンケートなるものがありましたね。消臭Pの。
好きな音源(キャラ性)でこの二人ともが入ったりとか、色々楽しかったです。
てなことでユズコト。『名前を呼ぶ』ネタ。甘さとか何それ?な感じ……。
「コートコトコトコト」
それでも少年は呼び続ける。
物事を総称する名前を持つ彼女を。
「人の名前で遊ばないでよねっ!」
我慢できなくなったのか、コトが怒鳴る。
先ほどから何度も言われた言葉だ。
そして何度もユズはそれをのらりくらりと退けてきた。
「遊ぶのに適した名前をしているのが悪いんですよ」
意地の悪い笑みを浮かべ、ユズは言い訳を口にする。
呼びやすく、遊びやすい名前。
自分が放っておくはずがないではないか。
「適してなんかないから!」
ツッコミの速さはさすがだ。
こういうところが彼のいじめ心を刺激しているのだと、分からないものなのか。
「そうですか?
じっくりコトコト煮込んだスープみたいで、面白いじゃないですか」
「面白がるなっ!」
挙げた例が悪かったのか、コトは今にも掴みかかってきそうな勢いだ。
体力勝負は得意ではない。たぶん、行動派な彼女には敵わない。
だからいつも舌戦だけで収めているのだけれど。
深く物事を考えないコトは、それすらも気づいていないだろう。
「冗談はさておき」
唐突に、ユズは話を変える。
「今の冗談だったの?」
疑いのまなざしが突き刺さる。
下手に可愛らしい顔をしているものだから、にらまれたところで怖くない。
「半分くらいは」
「あんたと話してると疲れる……」
ユズが告げるとコトはうなだれ、はあぁ、と深い深いため息をつく。
そこまで邪険にしなくてもいいだろうに。
と、自分のいじめ歴を棚に上げてユズは思った。
「コトは名前を呼ばれるのが嫌いなんですか?」
素直に感じたことを訊いてみる。
そういう者もいるだろう。
UTAUの中には親のような音源主ではない、顔も名前も分からない誰かに名づけられる場合も多いし。
そこまで名前にこだわりを持つものかは知らないが。
実際、ユズは自分の名前をそれなりに気に入っていた。
「好き嫌いするようなことじゃないでしょ」
良いタイミングでコトがそう言うものだから、
「駄洒落?」
つい、ユズはツッコミを入れてしまう。
コトの顔に怒りが広がっていくのが分かる。
耳をふさいだ方が良いだろうか。
「しょうがないでしょ! よく使う言葉なんだから!」
また“コト”が入ってる、とはさすがに言わなかった。
怒らせるのは得意だし、半分以上わざとしているのだけれど、今はそれだと話が進まない。
「まあいいや。嫌いじゃないのに、僕が呼ぶと怒るんですね」
反論を流して、ユズは確認する。
別に放っておいたっていいだろうに。
まあ、それではつまらないけれど。
「呼び方が悪いの。
普通に一回呼べばいいだけなのに、何でくり返すのよ?」
仏頂面で尋ねてくるコト。
「何となく」
それ以外に答えようがなくて、ユズは即答する。
コトの眉間にまたしわが一本増えた。
「しかも用事があるわけでもないんでしょ?」
「ないと呼んじゃ駄目なんですか?」
ユズは首をかしげて聞き返す。
「え? そういうわけじゃないけど」
そう返されるとは思っていなかったのか、コトは瞳を瞬かせた。
「呼びたいから、呼ぶ。
これも立派な理由ですよ」
ユズは断言する。
意地悪な、ではなく、優しげに見えるように笑んで。
「……なんで、呼びたいのよ」
半信半疑、という目をしている。
肝心な部分を答えていないのだから、当然か。
「ヒミツ」
片目をつぶって、そう告げた。
きっと彼女には分からない。
自分がどんな想いを込めて、よくあるはずの音の並びを紡いでいるのか。
いくら考えても分からないだろうし、そこまで深く考えようともしないだろう。
それでいい。
ヒミツ、なのだから。
名前を呼びたい理由も、それに連なるユズの想いも。
少女はまだ、知らないままでいい。
いつか、明かした時には、きっと驚かせてしまうだろうけれど。
それもまた楽しそうだと少年は笑みを深くした。
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清々しいまでに喧嘩ップル(何)な二人に、盛大に萌えさせていただきました><
ツンデレというか裏表があるというか、ただ意地悪なだけというか、とにかく家の息子は素直じゃないですね(苦笑)
「好きな子ほどいじめたくなる」って小学生かユズw(いやむしろ中の人の性質)
最後に、コトちゃんが凄く可愛かったですw
清清しいまでにという表現に笑いながら全力で頷かせてもらいました(笑)
喧嘩ップル! 素敵な表現!!
ユズ君は我が家では素直になれないお年頃♪ となってますv
小学生というか思春期というか、どちらにしろお子様なのですね、ユズ君はww
って中の人の性質なのですか!? 寝耳に水です……!
コトちゃんも可愛いといってもらえて嬉しいですv
女の子らしくはない感じに可愛く書けたらなぁと思ってたので(笑)
ユズコトキタ―(゚∀゚)―!!
早速鼻血吹かせていただきましたwwやだもう何この二人、可愛すぎw今後に期待ですね!
ごちそうさまでした~
まさかルナさんの中の人にユズコトを喜んでいただけるとは思いませんでした(笑)
あれですね、中々くっつかない二人を眺める友人の心境?w
鼻血ですか! チッシュをどうぞ(サッ)
進展があるかも怪しい今後の二人ですが、がんばって微糖くらいにはしたいと思いますv
お粗末さまでした~